女性に天国はあるのか
未来社
鳥居 千代香 訳
エジプトで医師をしていたサーダウィは、米ロンビア大学に留学し精神科医の学位を取得してエジプトの保健省保健教育所長、雑誌『保健』の編集主任をしていたが、サダト大統領(1918-1981年)や保健大臣の意見と合わず解雇された。家にいた1972年から1979年は創作に専念し、本書の短編小説の多くをこのころ書いた。力がないのに自分の力を誇示しなければならない男たちの力と無力についての物語を軸に、女と男、階級の異なる男と男の関係を辛辣に力強く描いて話題となった注目の18編。(1996出版)