女ひとり世界を往く (海外旅行選書)
図書出版社
鳥居 千代香 訳
本書はサーダウィが60年代と70年代にした旅行について1982年にアラビア語で書いた作品を英語から翻訳したものである。彼女がエジプトから外に足を踏み出したときの新鮮な気持ちを表している。サーダウィは世界の多くの国々を旅行し、旅行について多くのことを書いたが、検閲などの制限のためほとんど出版していないという。だがそれまでの旅行の一部、飛行機での初めての旅行、夢や子供時代の思い出などを書いた本書は出版できた。「初めての海外旅行、パリへ」、アメリカ、ヨルダン、フィンランドの首都ヘルシンキ、ロシア、「革命前のイラン」、インド、タイのバンコク、アフリカ諸国、エチオピア、「奴隷たちの島、セネガル、ゴーレイ島」への旅であり、学べることで溢れている。(1992出版)