世界の女性 幻影と現実
家政教育社
鳥居 千代香 訳
4大陸から18カ国の歴史を振り返り、女性の地位の発展を分析している。世界の女性の地位を比較研究し、各国の進歩の跡が把握できる。原書をニューデリーの本屋で見つけ、タイトルと執筆者の多くが私が関係していたジャワーハルラール・ネルー大学の教授たちで興味を持った。世界から見た日本の女性の地位も気になった。二人の女性ウルミラ・パドニス(Urmila Phadnis)とインディラ・マラニ(Indira Malani)が編者で、その一人パドニスは1972年にインド政府から「インドの女性の地位についての委員会報告」を準備中であるが、インド以外の国々の女性について研究をしてほしいと依頼され、それぞれの分野の専門家に執筆を求めた。この研究が1974年に完成し、インドの女性についての報告を加え、表題も現在のものに変え1978年に原書が出版された。私の最初の訳書である。(1980年出版)