女は世界をかえる
勁草書房
本書では女性の状況認識や女性観にもとづく地位向上の運動や政策の展開を、第Ⅰ部の「女性運動と女性政策の展開」では日本について、第Ⅱの「世界の女たち」ではアメリカ合衆国、フランス、東アジア、東南アジア、インド、そしてアラブ諸国に焦点をあてて考察している。女たちにとって差別状況からの解放への第一歩が、社会によって、時代によって異なることが明らかであるが、世界の女たちとの比較によって日本の女たちの「今」に対する理解が深まる。女性学研究会編であり、そのメンバーがそれぞれ分担して書いた。本書で私は「カースト制度と女性差別――インド」を執筆している。(1986年出版)