インドの代理母たち Baby Makers
柘植書房新社
鳥居 千代香 訳
2012年に訳書『インド 姿を消す娘たちを探して』を出版したが、その原著者インドのジャーナリスト、ギーター・アラヴァムダン(Gita Aravamudan)の二作目である。代理母出産は子を持ちたいが持てない不妊に悩む夫婦や、病気などで子宮がない女性、同性愛者などの依頼で、妻の卵子、あるいは匿名のドナーの卵子と、夫の精子、あるいは匿名のドナーの精子を体外受精させ、受精卵を妻の代わりに第三者である代理母の子宮に移植し、妊娠、出産させるものである。同性愛者の場合は依頼人の男性の精子とドナーの卵子を使用。インドで2012年には商業的代理出産は大金を稼ぎ出す産業の一つに成長。 原書が出版された2014年には一年で60億ドルを超えるビジネスと推定された。(2018年出版)